マイ・ロード 〜野村證券

本日は今年3月に設定された野村證券の『マイ・ロード』についてご説明します。

まずこのファンドはバランス型ファンドと呼ばれるもの。リーマンショック前までは少しだけブームだったのですが、リーマンショックがあり、すべて下落して2/3~1/2になってしまい、結局分散していても何の意味もないじゃないか、ということで解約が相次いだファンドです。

さて今回の商品。何が違うのか、というと特に何も違いません。要はこれ以上しようがないのです。今まで募集したファンドで証券会社が出せるネタは出し尽くしていますが、基準価格が6000円などのように10000円(募集時の価格)から大幅に下がったファンドだと見栄えが悪いので、新しいファンドを設定してきているだけです。要は同じことの繰り返し。中島みゆきの『時代』のようなものです。下の映像はかなり若いです。けど全然声が変わっていません。ちなみに1975年は私が生まれる前です(笑)。

この中島みゆき『時代』のように景気はいい時悪い時が繰り返されます。

マイロード

だからどの資産も持っておこう、ということですが、私からすれば金融のプロであれば、その時々(それぞれ3年ごとのサイクルがあるのですから)でその時にいい資産だけ保有しておくのが一番良い運用ではないかと思うのですが・・・。

ファンドの投資対象のイメージとしてはこちら。

マイロード4

主に以下の資産に投資をします。

・日本債券
・外国債券
・日本株
・世界株
・世界不動産(REIT)

ただし債券が75%と大部分を占めていて、しかも為替の関係で日本国債がどうも多いようなので、かなり保守的な運用をするようです(始まってみないとわかりませんが)。

そしてこの5資産を合成するとこちらのリスク=リターン。

収益率(リターン)と標準偏差(リスク)についてはこちら

マイロード2

平均収益率(リターン):約2%
平均標準偏差(リスク):約3%

ということは、かなり保守的な運用です。リターンも低いし上下に年平均3%しかぶれないということは、国債(リターン約1%、リスク約0%)よりちょっとリスクを取ってみたら、上下3%もブレてしまった、というイメージです(笑)。しかもここから信託報酬(0.9765%)、購入手数料(1.05%)が引かれるわけですから、かなり長期投資をしなければいけません。そこまで野村證券の担当者が持たせてくれるかどうか、ですね(笑)。

チャートにしたのがこちら。上記リスク=リターンにあるように、かなり保守的な動きをしています。

マイロード3

もうバランス型ファンドは流行らないでしょう。

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