野村南アフリカ資源関連株投信
本日ご紹介するのは野村證券の『野村南アフリカ資源関連株投信』。
南アフリカ・サッカーワールドカップに合わせて出してきたというところでしょう(笑)。←けどこれはホント
投資対象は名前の通り、南アの資源関連株。つまり南アメインですが、その他の国も入ります。ただし通貨は100%南ア・ランド。
南アの資源を見てみましょう。
私の印象では意外に金が少ないな、という印象ですが、その他の鉱産資源は生産量もある程度あり、埋蔵量もあるので、今後発展していくにつれて、この埋蔵された鉱山資源を発掘し、発展していくというところでしょう。
次に南アのGDP成長率です。中国やインド、ブラジルに比べるとまだ高くはありません。まだ資源生産国という立場だからでしょう。
政策金利は、以前10%を超えていた時もありましたが、金融危機以降は世界に追随して下げられ、今は6%ちょいです。このファンドでは債券投資をするわけではないので、金利は直接運用益には関係ありませんが、間接的に株にも影響を与えます。
そして気になる株価。これは「南ア資源関連株」としてのチャートなので、南ア全体の株式指数とは違います。見てみると、世界株に比べても恐ろしく上がっています。しかし同様に金融危機の時は恐ろしく下がっています。たった1年で3分の1です。
どうしても期間を長く取ると、新興国のチャートは良く見えます。しかし実際に投資する方は、長期投資といっても目先の利益が気になりますし、上がればその場で利益確定をされる方が大半です。逆に2008年以降のように下がった場合は、資産が3分の1になれば、その後元に戻すだけで3倍(300%)にならなければいけません。いくら新興国株でもそんなハイリターンには運良くても5年くらいはかかります。
よくよくリスクを理解して、あなたに合っているかどうか?を先に考えてください。証券会社の担当者のせいにしてはダメですよ。
最後に、通貨である南ア・ランドは2005年から弱含んでいます。つまり南ア・ランドに投資していれば、現状対円に対しては為替では損をしているということです。
私はこのファンドよりも、純粋にワールドカップを楽しもうと思います。予想優勝国はスペイン(?)。
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