UBS V10通貨戦略ファンド
本日は少し珍しいファンドのご紹介。なぜならUBS日本のプライベートバンキング(PB)でしか投資できないファンドだからです。UBSのPBは最低1億5000万円預けることができる富裕層のみのサービスなので、普通の方はなかなか取引できません(だからいいサービスがあるかどうかはまた別ですが)。
そのため先にお伝えしておくと、このファンドは最低1万円から購入できますが、他にUBSに資産を持っていない限り、実質1億5000万円からの投資となります。
あ、ちなみに私はべつにスパイをしてこのUBSのこの商品を知ったわけでなく、ちゃんとUBSのPBの方とお話をさせてもらって、了解をいただいた上でこのブログを書いています。野村證券OBの特権ですかね(笑)。
それではファンドの仕組みを説明します。まずこれは10の通貨を投資対象としています。そしてそれらの通貨を「買い」と「売り」の両方をしていきます(ヘッジファンドと一緒ですね)。さらにもうご存知の方も多いと思いますが、外貨で運用すると為替ヘッジプレミアムという金利が得られます。そしてその金利を為替がポジションと逆の動きをした際の保証料としています。
これを繰り返すことで、できるだけ上下にブレない様に運用をします。そのシミュレーション結果がこちらのチャート。
これを1年間のローリングリターン(どこかの時点から1年を保有した際のリターン)で見てみると16.0%。月間の勝率だと75.9%と極めて高い勝率です。つまり毎月のパフォーマンスを見ていくと、4回に3回は上がっていて、4回に1回しか下がっている時がないのです。
これだけ見ると素晴らしいファンドです。あとは2010年3月9日から始まっている実際の運用が、どこまでシミュレーション通りになるかどうかです。通常オフショアファンドでは、新しいファンドは好まれません。つまり10年なりのパフォーマンスがあるからこそ、投資家は安心して投資できるのです。
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