ニッセイ日本インカムオープン【愛称:Jボンド】
本日は少し変わった投信をご紹介します。昨日の朝刊に一面広告も出ていた『ニッセイ日本インカムオープン【愛称:Jボンド】』です。
何が変わっているかと言うと、日本債券だけに投資している投信だからです。皆さんご存知の通り、日本の政策金利は0%なので、金利が付く見込みなどありません。債券となると、10年国債で1.5%前後でしょう。要は10年も預けるのに、毎年1.5%しかもらえないのです。その中で、投信を作ってくるというのも「?」なところ。では、ファンドを見ていきましょう。
上の表にあるように、このファンドの中に入っている債券の残存期間(平均デュレーション)は平均4.74年。金利は色々書かれていますが、一番見ていただきたいのは平均最終利回り。1.05%となっています。これは仮に満期まで債券を持った場合を仮定しての年間の平均利回りですが、要は債券は金利と債券価格によって、リターンが決まるので、平均クーポンが1.87%というのを見ると、債券の購入単価が100円よりも高かったということでしょう。
そしてこちらが基準価格の推移。この程度の金利なので、当然そんなに増えません。100%円資産なので、上下のブレもないです。
最後に手数料。このファンドは購入手数料2.1%と、信託報酬が約0.9%/年かかります。わかりますか?元々の金利収入が1%程度しかないのに、こんなに手数料を取られては、いつになったら収益が出てくるのか・・・です。そもそもなんでこんなファンドを作ったのかもよくわからないのですが、純資産残高が160億円程度しかないのもそういう理由からでしょう。
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