フィデリティ・USリート・ファンド B(為替ヘッジなし)
本日はフィデリティの分配力+(プラス)シリーズの『フィデリティ・USリート・ファンド B(為替ヘッジなし)』をご紹介したいと思います。以前ブログで『フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月分配型)』をご紹介したことがありましたが、これよりも分配金の数字も落ちるファンドとなります。
投資対象は名前の通り、アメリカのREIT(不動産投資信託)。
きっと皆さん、毎月分配型で一番最初に見るのは分配金の金額(これがいいか悪いかは置いておいて)。これが今までの分配金実績です。
直近毎月100円ずつ出しているので、基準価格が10000円だとすれば、
100円×12ヶ月/10000円=12%(年利)
となります。しかしこれは表に出てくる分配金の金額が12%というだけで、実質何%の運用でまわせているかはまったく別問題です(ちなみに実質ベースの数字は資料には見当たりませんでした)。
そして今までの運用成績。チャートではこれ。
気づいていただきたいのは、このチャートの一番上の点線(一番効率良く運用出来ているもの)はベンチマーク(FTSE NAREIT Equity REITsインデックス)です。つまりインデックスで運用していればもっとちゃんとしたリターンが得られていたということです。
これを数字で見てみましょう。 下のグラフの一番右のところに「設定来」の数字が出ています。ベンチマークは30.10%に対して、このファンドは15.38%ということで、約15%も下回っています。
分配金を毎月受け取って、それを実際に使っている方には毎月分配は必要です。しかしこのように15%もの不利を背負ってまで取るべき分配金か?を考える必要があります。
ただ残念ながら日本に海外のREITに投資するETFというのはまだ上場していないようなので、海外のETFということになります。海外であれば有名なのが『SPDR Dow Jones REIT ETF』でしょうか。
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