野村クラウドコンピューティング&スマートグリッド関連株投信
野村證券で4/5から募集されるテーマ型投信です。名前は『野村クラウドコンピューティング&スマートグリッド関連株投信』。テーマ型投信というのは、例えば「ウォーターファンド(水関連)」「エコファンド(環境関連)」など、その時々のトピックをネタにファンドを作っています。つまりどちらかというと、その業種への一極集中投資のため、分散投資は図れていません。
しかし当たると大きいのもテーマ型投信。ブランドへの投資をしている『 ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンドピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド』は、いい時で40%も上昇しました(期間1年以内)。
では今回のクラウド・スマートグリッドはどうでしょうか?検証してみたいと思います。
まずはクラウド・コンピューティング。私もこちらの専門家ではないので、あくまで資料を見て理解しただけの知識ですが、クラウドコンピューティングとは、ハードを所有せず、ネットサーバー上から必要な時に必要なソフトなどを使用して、使用料を払うというもの。メリットは初期投資額が低くなり、維持管理費も安く、導入までの期間が短い、ということ。
世界的にもまだまだこのビジネスは拡大傾向にあり、今後も増えて良く予定。
次にスマートグリッド。こちらの方が聞いたことないかと思うが、これはITを使って、電力などの情報を双方向に受け取る仕組み。これが節電や電力の効率化になるそうです。
やはりこういった国家単位でのエコに対するインフラ整備は欧米の方が進んでいて、日本はまだまだ。今後拡大していくそうです。
これが参考ポートフォリオ。左円グラフのセクター別配分比率を見ても、やはりほとんどハイテク関連。右側の通貨別を見ても、やはりアメリカが圧倒的に多い。
そして個別銘柄を見てみると、ほとんど我々が知っているような大手のハイテク企業。
こちらも一緒。ほとんど知っている企業である。
私の私見では、これは「クラウドコンピューティング」という今話題の言葉を使って、今までもあったハイテク関連ファンドを組成しなおしているだけのファンドのように思える。もちろんクラウドコンピューティングやスマートグリッドが普及するに連れて株価も上がると思うが、自分の投資した資金の大半がよくある大手企業に投資されているだけと考えると、あまりファンドの妙味がないような気がする。
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