ハーバード大学基金運用成績(2009年)
それでは米ハーバード大学の基金の運用成績です。これがチャートです。
単位は10億ドルで書かれていますが、100円/ドルで日本円に換算してご説明すると、1989年に5000億円だった資産が、順調な運用成績により、2008年には3兆7000億円。金融危機で下がってしまいましたが、まだ2兆7000億円くらいあります。以前複利運用についてブログで書きましたが、この基金も同様に、分配金や金利を出すわけではないので、だんだんと右上がりが急になってきているのがわかると思います。21年も運用しているので、かなりの複利効果が効いてきています。
そしてこれが毎年の利益。今や毎年1600億円くらい運用で稼ぎ出しています。。
これが期間ごとの収益。一番左がハーバード大です。過去1年間は27.3%も下落してしまいましたが、それを入れても過去20年の成績は年平均11.7%。
ではいったいどうしたらこのような理想的な運用ができるのでしょうか?複利効果もありますが、投資配分を見てください。
すべて英語ですが、上から順に「株式」「代替資産(ヘッジファンド、コモディティ、不動産)」「債券」となっています。そして1995年と比べると、今は代替資産(オルタナティブ)の比率を23%まで増やしています。中でも最も増えたのがヘッジファンドです(現在16%)。逆に大幅に減ったのが、「株式」資産です。「株式にそんな投資しなくても、年間10%の収益を出していける」といういい例です。
もちろん我々庶民は、ハーバード大学基金に投資することはできませんし、ハーバード大が投資しているようなヘッジファンドにも投資できません。しかしこの「複利効果」と「ポートフォリオ」は参考にできるでしょう。
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