フォルティス中国環境関連株式投信 〜野村證券
本日も中国系ファンドのご紹介をします。野村證券から発売されているフォルティス中国環境関連株式投信です。
まずこのファンドは上海A株だけに投資しているファンドではありません。中国の複雑な市場のおさらいをしておきましょう。
中国にはこれだけの市場があり、投資家によって投資できる市場が違います。まず外国人が投資できたのは上海&深センB株、香港H、レッドチップ株です。つまり上海&深センA株には投資できませんでした。中国企業に直接人民元で投資できるのが、本来の「中国株投資」であるにも関わらず、中国政府によって、「調節」されているのです。その中、少しだけQFIIという認可を受けて投資できるようになりました。
このフォルティス中国環境関連株投信は、33%だけこのA株市場に投資ができています。その他は、「中国関連の株」ということで、香港などの市場に投資をしています。A株に投資できるQFIIの枠がそんなになかったのでしょう。
どんな環境関連かというとこの辺り。これは最近はよく見る投資先でしょう。
そして過去のレコードとして、なぜか2008年(すごい直近!?)から取っています。
ここでこの資料が言いたいのは、「上海A株指数よりもこのファンドのポートフォリオの方が勝っている」ということなので、この期間を取らざるを得なかったのでしょう。つまりもっと長く取れば、断然上海A株のほうがいいパフォーマンスだと思います(このファンドのポートフォリオで長期のデータを取れないのでこちらでは比較仕様がないが)。よくあるチャートのトリックです。気をつけてください。
もしA株100%に近い投資をしたいのであれば、以前ご紹介した日興AM中国A株ファンド(黄河)などがあります。これであれば100%に近い人民元を持つこともできるので、「元切り上げ」の恩恵も得られます。
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