ダイワ・ニッポン応援ファンド−京都の志士達−
本日は今朝の新聞にデカデカと1面広告が載っていた「ダイワ・ニッポン応援ファンド−京都の志士達−」をご紹介します。
まずざっくり簡単に話すと、このファンドは本社を京都に置く企業に投資をします。以前、私がいた野村證券の京都・滋賀インデックスファンドというのがありましたが、これととても似ています。日本株で、しかも京都だけの企業に投資をしています。
ではなぜこのタイミングで日本株で、しかもわざわざ京都だけのファンドを作るのでしょうか?JALのCEOに京セラの稲森会長がなったからでしょうか?まあ、これはたまたまでしょう。答えは、今までにないファンドを作りたかったからでしょう。要は商品の差別化です。普通に「日本株」と言っても、みんな日本株が上がるとは思ってませんから、面白くもなんともありません。これはこのファンドの参考資料に出ていたグラフです。
昨年の世界の株価を棒グラフにしたものですが、金融危機後、世界中がある程度株価を戻したのに対して、日本は全然上がってません。
ファンド資料ではこのように、京都には優良企業があって、
自己資本比率も高い(負債=借金が少ないこと)し、
ハイテク関連などの景気敏感株が多い、
と言ってますが、それで株価は上がるでしょうか?僕はそうは思いません。
ファンドの名前が「ニッポン応援ファンド」なので、日本を本当に応援したいという方は買いましょう。ちゃんと資産運用をして、自分の資産を増やしていきたいという方は、やめましょう。
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