グローバル3資産ファンド(愛称:ワンプレートランチ) 〜三井住友アセットマネジメント
分散型ファンドを見のは久しぶりですが、これもリクエストにお答えして、解説してみたいと思います。今回のファンドはグローバル3資産ファンド(愛称:ワンプレートランチ)です。
このファンドは最近見なくなった、というより金融危機ですっかり人気のなくなった分散型ファンド。そもそも分散型ファンドのメリットは、「リスク分散してあるので、どんな相場でもある程度の安定した収益があげられる」という点だったのですが、2008年の金融危機で、すべての資産が下がってしまい、この分散型ファンドも大きく下げました。結果、「分散しても意味無いじゃん」ということになりました。
とはいえ、まだ1800億円くらい残高があるこのファンド。つまり日本のどこかに1800億円分持っている方がいるのです。その方のためにこの記事を書いておきます。
まずこのファンドは3つの資産「世界株」「世界債券」「世界リート(不動産投資信託)」に投資しているので、伝統的資産と言われる3つを均等に1:1:1で持っていることになります。
次にじゃあ、どのくらいリスク(上下のブレ)が分散出来ているのか、というのがこのグラフ。
まあたしかにどれかの資産を持つことに比べたら、ブレは少なくなっていますが、3つの資産がどれも同じような動きをしているので、その間を取っただけのような結果ですね。
このファンドの実際の運用はH17(2005年)からで、そこからの世界景気は基本拡大傾向にあったので、時期的にはいいパフォーマンスがでてもいいはずです。
しかし、このグラフから見るに、分配金込でもまだスタート時の価格の1万円を上回れていません。下がってても毎月の分配金は出さなければいけないので、一応分配金は出している、という状況です。よくいう「タコ足分配」ですね。。
注:「タコ足分配」とは、タコが自分の足を食べているところから、自分の資産を食って分配金を出しているファンドに対してこう呼んでいる。グロソブ(グローバル・ソブリン)もその一つ。もちろん悪い意味ですよ(念のため)。
次に為替。
これも分散なので、先進国の通貨に分散されています。日本円は入っていないようなので、対円に対し、円安になればファンドにとってプラス要因となります。
最後に分配金。
毎月35円出ているので、×12ヶ月で420円。100万円投資していると4万2000円・・・って、考える必要ないですからね。分配金もらっても基準単価が下がっているのでもともこもありません。分配金の意味もありません。無駄に分散投資する時代は終わりました。これからはブラジルレアルなり、今の相場に合った投資先をいくつか絞って、その中でいくつかに分散投資することをしていきましょう。
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