ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型) 〜大和投資信託
リクエスト(お問合せ)が多かったので、大和投資信託のブラジルボンドオープンを取り上げたいと思います。
このファンドはすでに運用が1年ほど経過しています。そして経過しているファンドは、実際に運用を開始した後のトラックレコードが見れるのがいいですよね。こちらがその1年間の結果をチャートにしたもの。「分配金再投資」と「基準価格」がありますが、その違いは分配金を出した後の価格で見るか、純粋にあなたの投資収益として見るか、です。分配金というのは、あなたの投資したお金を一部返してもらっているだけですので、分配金を出せば投信の基準単価は下がります。例えば11000円になっていた投信から120円分配金を出せば、翌日には10880円±一日の運用誤差になっています。「分配金再投資」というのはその分配金を受け取らず、ずっと再投資していたとしたらこの値段ですよ、という価格なので、子チラで見ほうがいいですね。
次に基準単価。2009年12月31日時点で11770円、資産残高が3430億円です。3430億円というのは皆さんピンと来ないと思いますが、十分な規模のファンドです。
次に過去のリターンを期間に区切って見てみます。過去1年間で41.95%。これは金利、為替両方含めてですが、いずれにせよいい数字ですよね。。
次に分配金。
投資家の中には「毎月の収入を増やしたい」という方や「年金の足しにしたい」という方も多くいます。そういう方はこの分配金の金額を見てください。ここに過去毎月90円〜120円出ているのがわかります。分配金は基本、増えることはあれど、下げることはあまりしませんので、直近の120円が12ヶ月出てくるので、1年間で1440円も受け取れることになります。
例えばあなたが基準単価10,000円(募集時)で1000万円投資していたとしたら、毎月12万円(=120円×1000口)、毎年144万円の収入になります。しかもこの表を見ると、昨年6月と8月にそれぞれ420円と620円が出ています。本来120円くらいなので、300円、500円も余分にもらっていることになります。これは、運用がよかった結果、ボーナスがあなたに支払われるのです。まるでサラリーマンの給料ような話ですよね。。
そして、実際の運用の中の話がこれ。
10銘柄のブラジルの国債で運用しているのですが、トータルの平均リターンが11%代。平均約3年の満期(これは短い方)で、格付けがBBB(一応投資適格債)。
そして、金利と為替を示したのがこちら。
どちらも上がっていたというのが、過去1年間の結果でした。景気刺激のため政策金利を9%まで下がり、2年国債の金利と逆転しています(これが本来正常なのですが)。
今後もブラジルレアルは中長期的に上昇すると思いますし、金利もどこかで利上げがあると思います。まだまだ投資するのにいいファンドですね。募集で買われた方は、持っててもいいですし、一旦利益確定してもずいぶんいい利益が出ますね。利益が出たら損益通算を忘れないでくださいね!あと、利益確定をしてウキウキ足で、証券マンや銀行マンの勧めるもの、そのまま買っちゃダメですからね(笑)。
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