パラディアム・ジャパン・トラスト− 豪ドル建満期時元本確保型 dbX‐ポールソン・パフォーマンス連動ファンド(2009−10):みずほ証券
みずほ証券にて本日より募集開始の『パラディアム・ジャパン・トラスト− 豪ドル建満期時元本確保型 dbX‐ポールソン・パフォーマンス連動ファンド(2009−10)』をご紹介します。
今までよくあったのが、三菱UFJ証券で募集していたMAN社やWinton社のCTAに連動するファンドに投資した上で元本確保型というもの。今回はイベントドリブン戦略の代表銘柄ポールソン・ポートフォリオに連動するファンドに投資をし、元本確保型スキームを組んだものです。
まずすでに定番となった元本確保スキームのおさらいからいきましょう。上の表にあるように10年後の満期時に最初の元本を部分を確保するようにしているのがこの「元本確保型」です。どうしてそれができるかというと、投資資金の一定部分(約60%)を債券運用しています。債券は金利が付きますので(今回の対象はゼロクーポン債ですが考え方は一緒)、10年間の金利を考えれば、60%が100%になるという計算です。そして残り部分でポールソン・ポートフォリオで積極運用します。
ポールソン・ポートフォリオはジョン・ポールソンが運営する世界でもとても有名なファンドであり、日本の金融機関もやっと取り入れることができた、というところでしょう。過去にも数々の賞を獲っています。
ポールソン・ポートフォリオはイベントドリブンといって、ヘッジファンドの中でも企業買収、M&A、企業再生などの際に利益を獲りにいくファンドになります。ユーリかヘッジ(シンガポール系ヘッジファンドリサーチ会社)が出しているイベントドリブン戦略インデックスがこちらになります。
これを見る限り、2008年の金融危機まではとても安定的に高パフォーマンスを誇っていますが、金融危機時には流動性がなくなり、パフォーマンスも悪化しているのがわかります。
しかしこちらの表を見ればわかるように、ポールソン・ポートフォリオは2007年サブプライムローン時には123%もリターンを出し、2008年もプライスリターンでとどまっています。こちらが2002年設定来のパフォーマンスになります。
これを見る限り誰しもがこのポールソン・ファンドに投資をしたいと考えるでしょう。しかし残念ながらこういった超著名ファンドに関しては、日本の個人が買える機会というのはほぼ皆無です。いい話は世界の上の方からまわるものです。みずほ証券で募集している物も薄めてあるとはいえ、少しはこのポールソン・ポートフォリオに投資できます。豪ドル建てのため、豪ドルがどうか?という話はありますが、一つの良い投資対象先とも言えるでしょう。
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