世界三資産バランスファンド<セッション> 〜野村證券
本日は野村證券のバランス型投信の一つ『世界三資産バランスファンド<セッション>』をご紹介します。
もうよく見たパターンだとは思いますが、このファンドも3つの資産に分散しています。
全体の70%を先進国の高格付け債、20%を世界株(先進国)、10%を世界REIT(不動産投信)で運用することによって、株、債券、不動産という3つの資産を持とうというものです。
分散というのは金融の教科書にも書いてあるように、リスクを減らすという意味ではいいことですが、一方で増やしたいという人にとっては足を引っ張るという側面もあります。例えばこのファンド。投資先はあくまで先進国の株、債券、不動産。先進国が今のように金利がゼロに近く、しかも景気回復にも時間がかかるため、株、不動産も良くない。そうなるとどうでしょうか?こちらをご覧ください。
分配金は例によってどうでもいいので、チャートの上の線(分配金込み基準価格)を見てもらうと、結局儲かっていないのです。その間、手数料だけはファンド会社に払い続けていますから、ファンド会社とこれを販売した証券会社、銀行だけが儲かっていることになります。
「買い」だけでしか運用できないミューチュアル・ファンド(投資信託)で大事なのは、どのタイミングでどの資産を保有しているか、ということ。長期投資はダメですし、もちろん塩漬けもダメ。ましてやこういったバランス型投信だからどんな経済状況でも利益を出せるだろうと言って丸投げするのもダメです。
ずっと放っておくなら「買い」も「売り」も常にしているヘッジファンド。投資対象は先進国、新興国含め、世界中の株、債券、不動産、商品(コモディティ)、為替です。さらにリスクを抑えた上で、中長期投資ができます。
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