大和マイクロファイナンス・ファンド 〜大和証券
本日は日経朝刊にも一面広告が出ていた大和証券の『大和マイクロファイナンス・ファンド』をご紹介します。
まずマイクロファイナンスという言葉そのものをあまり聴いたことがないと思いますが、マイクロファイナンスというのは途上国の銀行から借入をできない貧しい人達に貸し出しをするファイナンスのことです。
ノーベル平和賞も受賞したムハマド・ユヌス氏が70年代にバングラデシュ、インドでマイクロファイナンスを始めたところが起源となっています。下のグラフには2000年以降のマイクロファイナンスの残高推移が載っていますが、この通り、世界の貧しい国ではどんどん普及しています。
金利はだいたい7~10%。発行体によってデフォルト(破綻)リスクが違うので金利も違います。
各投資対象国の格付けとGDP成長率がこちら。どこも発展途上国です。
そしてこちらがこのファンドの投資対象国。
こちらがこのファンドの投資対象国格付け。国際機関債(約60%)になると発行体がしっかりしているのでAAA扱いとなり、デフォルトリスクもほぼなし。問題は残りの40%がBBB前後と格付けが低いことです。そしてマイクロファイナンス全体での貸し倒れ率は2%ということなので、仮に今までの水準で貸し倒れても全体の2%だけ吹っ飛んでしまうという程度のようです。
正直このマイクロファイナンスに関しては、私も文献を読んだ程度の知識しかないので、実感がなかなかわかないところですし、それだけ貧しい人たちに細かいお金を貸しだして、リスク管理(担保設定など)はどのようにしているのかがわからないので、これだけ安心だ、ということが言えません。ただ資料の数字を見る限り、上記のようなことが書かれていました。
ただ途上国の貧しいけど将来を期待してビジネス(農業など)をしている人達に感謝されるのは間違いないと思います。