ブラックロック・ゴールド・ファンド
本日ご紹介するのは、今朝の日経朝刊にも一面広告で出ていた『ブラックロック・ゴールド・ファンド』をご紹介します。
まず米ブラックロック社というのは、純粋な資産運用会社(ファンド会社)で、メリルリンチやメットライフ、バークレイズなどの資産運用部門を買収して巨大な企業&純資産総額になりました。ETFをされている方は「i Shares」シリーズの運用者としても有名ですね。
そのブラックロック社が、オフショアでは長く運用されているこの『ブラックロック・ゴールド・ファンド』を日本でも組成して、新しくみずほ証券や横浜銀行などで販売を始めました(当然、オフショアのオリジナルのファンドよりも信託報酬、購入手数料などが高いです)。
さてこのファンド、何が良いかというと、金鉱株へ投資できる資産だということ。金じゃないの?と思われると思いますが、金(ゴールド)そのものではありません。「金鉱株」です。
「金」と「金鉱株」で何が違うのかというと、「金」はコモディティ(商品)そのものですから、金の価格そのものに投資することができます。しかし「金鉱株」ということはあくまで株です。金価格が上がるだけではなく、株価が上昇しなければ意味がありません。
その金鉱株と金の価格の相関関係(連動性)がこちら。ほぼ連動しています。
そして違う点がボラティリティ(変動率)。こちらの下記例でいうと、金価格が8%上昇した場合、金鉱株の利益は25%も上昇することになります。上昇するときだけのことを書いてありますが、これは当然金価格が下落した場合は、同様に下落率も高くなります。要するにリスクが大きいということですね。
そしてこちらがその他の資産と金価格との比較。98年から最近までのチャートだから金だけ上昇しているんじゃないの?と思われるかもしれませんが、やはり中国など新興国が大量にコモディティを消費して、米ドル含む国と通貨の信用度が落ちてきた場合、資金の行く先は金などコモディティです。だから他の資産と比較してもダントツ高いということですね。
そしてこのファンドに投資する方法は日本国内の銀行や証券会社で投資をするだけでなく、前述のとおり海外積立投資やオフショア資産管理口座を介して手数料の安いオフショアファンドへ直接投資することもできます。オフショアであれば信託報酬が低く、購入手数料はゼロです。
運用はまったく同じですから、高い手数料を払うのか低い手数料を払うのかは皆さんの判断です。
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