ダイワ豪ドル建て高利回り証券ファンド -予想分配金提示型- 〜大和証券
本日は大和証券の新商品『ダイワ豪ドル建て高利回り証券ファンド -予想分配金提示型-』をご紹介します。このファンド、募集期間がなんと明日(10/17)まででした。記事アップが遅くなって申し訳ありませんm(__)m
このファンドの特徴は以下の3つ。
1)オーストラリアのハイブリッド証券(劣後債、優先出資証券)へ投資
2)豪ドル建て
3)予想配当提示型(毎月分配型)
です。
まず1)のハイブリッド証券ですが、名前は取ってつけただけのものなので、あまり気にしないでください。「ハイブリッド」と聞くと「エコ」とか「最先端」というイメージがあるかもしれませんが、ただの劣後債、優先出資証券です。会社の資金調達の手段としては、債券と株式との中間にあり、債券よりは破綻時に返済が優先されない代わりに、比較的高い金利がつき、価格変動も高くなります。
金利はだいたい8%ちょい。
デュレーション(期間)が0.3年これだけ短くてこれだけ高いというのが特徴でしょうか。
またオーストラリアのハイブリッド証券に関しては、変動金利だそうです。つまり現在のような金利下落局面には金利が一緒につれ安することになります。
過去2002年からの推移でこちらのとおり。これは為替のブレが入らないようになっているので、単純にハイブリッド証券だけでの価格の推移です。
そしてこちらがこのファンドのモデルポートフォリオ。やはりハイブリッド証券というものを使って資金調達をしているのがまだ金融機関(銀行、保険)中心というところでしょうか。またハイブリッド債券の格付けは低くなるため、A、BBB格が多くなっています。
最後に3)の予想配当提示型(毎月分配型)ですが、要は本当の配当収入の範囲内で分配金を出しますよ、ということ。これは証券マンには誤魔化しの効かないものとなってしまうので、ちょっと厳しい仕組みかもしれませんし、分配金信者(投資家)の方には現実をつきつける形のものになってしまいますが、とても健全でいいものです。以下が基準価額の水準による予想分配金の額です。
私がこのファンドの資料を見る限り、イマイチ理解できなかったのが、オーストラリアのハイブリッド証券(変動金利)の単価が金利が変動した場合どのように変化するのか?です。資料を見た印象だと、金利が下落する時にはもちろん下落するが、金利上昇局面、もしくは急激な下落ではない局面においては、高い金利収入があるため全体としては安定収入を得られるもの?ということです。
また今後のオーストラリアの情勢を予想する限り、金利は現在下げてはいますが、世界的コモディティ(金など)価格の上昇とともに、どこかでインフレ懸念が出て利下げを止める、もしくは今度は利上げに踏み切ることになるかもしれません。またそもそもオーストラリア自体の景気が悪いわけではないため、通貨としても投資先(ハイブリッド証券)としても有望な投資先になると思います。
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