フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンド 〜フィデリティ投信
本日はフィデリティ投信が1998年から長く運用している債券ファンド『フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンド』をご紹介します。このファンドはモーニングスター社の2011年のファンドオブ・ザ・イヤー最優秀ファンド賞(国際債券型)に選べれています。
※『ファンドオブザイヤー2011(モーニングスター社)』はこちら
特徴としては世界の債券で運用しているのですが、以下の4つの異なる債券資産へ投資をしています。
・米国国債/政府機関債
・米国高利回り社債(ハイ・イールド・ボンド)
・先進国債券(除く米国)
・エマージング債券
投資タイミングによって良し悪しが異なるため、これを機動的に変えていくというファンドです。現在の運用状況を見てみましょう。
まず上記4つの資産のうち、「米国国債/政府機関債」と「米国高利回り社債(ハイ・イールド・ボンド)」を30%ずつ保有していて、残り2つを半分の15%ずつ保有しているイメージです。当然米ドル資産が全体としては大きくなっているということですね。
こちらが投資先格付け分布。半分が投資適格、半分が投機的債券です。
そして大事なのがこちら。1998年から運用しているのでハッキリとしたトラックレコードがあります。この「累積投資額」をご覧ください(「基準価額」は参考になりません)。設定来で+30.8%なので、年率換算(単利)で2.2%。ベンチマーク(目標指数)が設定来で+54.78%なので、正直思うような運用ができていないというところでしょう。ちなみにベンチマークと比べているので金融危機などは言い訳にはなりません。
色々運用した結果、長期の豪ドル債や米ドル債を保有していただけのほうが運用成績が良くてリスクが低かった、ではちょっと高いコストを払う見返りがありませんね(笑)。
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