ワールド・バリュー・アロケーション 〜野村證券
本日は今朝の日経にも広告で出ていた野村證券の新商品『ワールド・バリュー・アロケーション』をご紹介します。
まずこのファンドは元々アメリカで運用されている2.9兆円も残高がある大型ファンド『ファースト・イーグル・グローバル・ファンド』とまったく同じ運用をするファンドです。例によって、日本に登記されている分、余分な経費がかかり、皆さんが払うコストが高くなっているという違いです。
さて運用内容を見てみましょう。投資対象先はすべて世界の株式。たまに金をヘッジ商品として投資します。ヘッジファンドではありませんので、あくまでロング(買い)のみで行なっていきます。
ロングだけでそんな長い期間リターンを出そうとするのは可能なのか?と思われる方が多いと思いますが、かの有名なウォーレン・バフェットやベンジャミン・グレアムも同様にロング投資で勝ち続けている人たちです。彼らと同様にこのオリジナルファンドもバリュー投資をすることでリターンをあげていくようです。
ではどんな銘柄に投資をしているのでしょう?対象は世界の株なので、皆さん知らない会社も多いと思います。意外に日本株の比率が17%と多いのが、バリュー投資の所以でしょう。グロース投資だったら日本株はほぼほぼ入りません(笑)。
次にこのオリジナルファンドの運用成績。累積リターンが8460%(84.6倍)。年率平均で14.3%なのでスバラシイ、の一言ですね。
年ごとに見るとこうなります。過去4回しかマイナスになった年がないです。
日本のファンドにはほぼほぼないこのリスク=リターンのグラフ。海外のファンドなので当然のようにあります。リスクも11%程度なので、ある程度はありますが、やはり通常の株平均と比べても低くなっています。
こういった大きなファンドと契約できるのも野村證券のメリットでしょう。あとは投資した後、1年もたたないうちに「売却しましょう」と言ってくる担当者をどう振り切るか、という問題だけでしょうか(笑)。