野村グローバル高配当株プレミアム(通貨選択型) ~野村證券
本日ご紹介するファンドは野村證券の新商品『野村グローバル高配当株プレミアム(通貨選択型)です。この商品の特長はオプションを用いて運用をしている、ということ。
オプションに関しては金融デリバティブ(派生商品)とも言われ、ちょっと難しいのでさっくりとだけ話します。あまり難しく考えないでください。
オプションにも色々種類がありますが、今回のファンドはコール・オプション(買う権利)を売却するという行動を取ります。以下の表をご覧下さい。
こちらにあるとおり、オプションは権利を売ることで、オプション(プレミアム)収入をもらいます。要は権利収入のようなものです。金利だと考えてください。
もらえる額は大したことありませんが、この権利を売買することで、上がった、下がっただけで得した、損したという以外の選択肢ができることになります。こちらをご覧下さい。
この場合のオプション契約では、いずれの場合(株が上がろうが下がろうが)もオプション収入はもらえることになり、その金額分株価が下落しても損をしないということになります。ただ単純に株価が上昇した場合、本当はオプションなど持っていなかったほうがもっと儲かっていたのに、というだけのことになります。そう、要はオプションとは保険のことですね。
そのオプション収入と株の配当(今回は高配当のため)を足すとこちら。11.1%もあります。
あとは株価が大幅に下落しなければ損はしないのですが、こちらが過去の世界高配当株のチャート。かなり上下のブレが激しいです。オプション収入が7.4%なので、それ以上下落しなければ損はしない計算にはなりますが、皆さんご存知のとおり、それ以上の下げは十分にありました。
こちらが銘柄内訳。各地域、通貨、業種に分散投資しています。
ただ単に先進国株(日本株含め)に投資しておくよりはこちらのファンドの方がよっぽどいい、ということになりますね。あとはタイミング。今は正直欧州危機が収束していないため、まだまだ株価の下落はあります。このタイミングで株式投資をするということはまず避けたほうがいいと言えますが、将来どこかの時点で株へ投資できるようなら、このファンドへ投資するのもいいかもしれません。