三菱UFJ 欧州ハイイールド債券ファンド 通貨選択シリーズ(愛称『ユーロスター』) ~三菱東京UFJ銀行
本日ご紹介するファンドは三菱東京UFJ銀行で取り扱いが開始された『三菱UFJ 欧州ハイイールド債券ファンド 通貨選択シリーズ(愛称『ユーロスター』)』です。
このファンドの特長は以下のとおり。
・欧州のハイイールド債券(低格付け債)
・外貨建て投資
ただ私は外貨建てはいいとして、欧州のハイイールド債券へ投資することがいいことだとは思いません。まずこちらの各資産ごとの金利を見てください。
単純に金利だけからしたら、米国ハイイールド債券よりも、もちろん先進国の債券よりも高いです。ただなぜ金利がそんなに高いかというと、格付けが低く、その分高い金利をつけないと資金調達ができない企業だからです。またこのような企業の債権単価というのは株式と同じように上下のブレ(リスク)が大きいです。一度毎月分配型を買って今損をしている人はすぐにこれがおかしいことだとわかりますが、まだまだ投資が初めてという人も多いので気をつけましょう。
その上下のブレが大きいことがこちらのチャートにハッキリ出ています。金利が高いことだけがメリットだと思いますが、このチャートはしっかり金利も含んだチャートです。つまり全然儲かっていません。
こちらがこのファンドの組入銘柄内訳。
上のグラフを平均化すると以下のとおり。
平均利回り:10.82%
平均満期:3.61年
平均格付け:B
格付けでいえば、BB+以下はすべて投機的格付けということです。
ヨーロッパ圏の今のギリシャ問題が解決して景気拡大が見えたら投資するのもいいでしょうが、今はまったく投資するタイミングとは言えないでしょう。