ピクテ・グローバル・インカム株式オープン 通貨選択シリーズ(毎月分配型) 〜三菱UFJ投信
本日ご紹介するのは、『ピクテ・グローバル・インカム株式オープン 通貨選択シリーズ(毎月分配型)』です。これは以前もご紹介した『ピクテグローバルインカム(毎月分配型)』が通貨選択型として新しく設定されたファンドになります。
なんのために通貨選択型にしたのか?これはもう皆さんお分かりだと思いますが、外貨建てで運用することによって、為替ヘッジプレミアムがつくようにし、従来よりもたくさんの金利収入を得ようというものです。金利収入=分配金ではありませんが、これによって従来よりも高い分配金を出すことができるようになります(だからいいという話ではありませんが)。
こちらが選択できる通貨。
・円
・ブラジルレアル
・豪ドル
・資源国バスケット通貨(ブラジルレアル、豪ドル、南アランド)
その国の短期金利が高いほど為替ヘッジプレミアムも高いことになります。
ただこれによるデメリットはリスクが高いこと。そう、為替により運用が大きく上下へブレることになります。このファンドが設定されたのは今年の5月11日ですが、本日時点で基準価額がすでに9138円になっています。おかしいのが、それでも分配金を100円出しているということ。つまり基準価額が下がっても毎月分配型と言っている限り分配金を出さねばならず、分配金を出すとさらに基準価額が下がる。こうなるといったいなんのために運用しているのかよくわかりません。
もう毎月分配型がいいという考えも、通貨選択型がいいという考えも、分配金が高ければいいという考えも、どれもおかしいという認識を持っていただけている方が多くなってきたので、良い傾向だと思いますが、まだまだまわりを見るとなにも知らずに投資している人ばかりです。そういった方には善意で教えてあげましょう。
ツイート