野村日本割安金融1108 〜野村證券
本日は野村證券の新商品『野村日本割安金融1108』を紹介します。
といってもこの商品は以前募集をした『野村日本割安低位株投信1101』と『野村グローバル金融株1003』の間の子みたいなもので・・・
・割安株
・日本の金融株
というだけの話です。商品性はまったく同じです。
ここでポイントとなるのが、上記銘柄が上昇するのかどうか?そもそも日本株が上昇しないであろうことはずっと以前からこのブログで書いていますし、なぜ金融株が上昇するか?ですが、この資料を見ても、結局長期で上昇するとはどこにも書いてありませんし、期待ができるとも書いてありません。私もそう思います。ただどこかでリバウンドがあるだろう、ということで、20%上昇したら早期償還するように設定をしているだけのことです。これが東証銀行株指数です。
すでに底を打っているかのように見え、上昇局面があるかも、という話をしています。ただしこの1993年からのチャートだけを取って。さらに長期のチャートを取ると、バブル崩壊後、株価はただただ下げトレンドを示しているように見えるだけです。チャートの魔法です。
この商品もしかりですが、これらのファンドへ投資をしようというのは(日本株への投資も同じですが)、上がると思いそちらへbet(賭ける)だけの投資です。こういうのは投資と言わずギャンブルといいます。もちろんギャンブル好きな人がいることも事実ですから(ハイリスクテイカー)、そういう方を止めようとは思いませんが、本来リスクを取りたいなど思っていない方たちが平気でこういうハイリスク=ハイリターン商品へ投資をしてしまう傾向があります。そう、リスクを知らないからですが。
よくよく自分自身がどのような投資をすべきなのか、どのくらいのリターンが必要で、どのくらいのリスクを取るべきなのかを考えた上で、商品選別をしていきましょう。