野村テンプルトン・トータル・リターン 〜野村證券

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月末はゴールド会員の月次レポートや音声セミナー、ファンドの申込関係が重なって毎月忙しくなり、ブログ更新がおろそかになってしまいます、、。また今日からよろしくお願いします。

本日ご紹介するのは野村證券の新商品『野村テンプルトン・トータル・リターン』です。この商品の日本での設定は野村證券ですが、運用全般はフランクリン・テンプルトンというアメリカの会社が行います。

今回のファンドはフィックスドインカム(固定金利)型のヘッジファンドです。通常ヘッジファンドというと、ロング=ショート戦略やCTA戦略がメインとなりますので、珍しいファンドとなります。

ヘッジファンドについてはこちら

ロング=ショート戦略についてはこちら

CTA戦略についてはこちら

このファンドは日本では新しいファンドなので、これからお話するのはすべてオリジナルであるFranklin Templeton Global Multi Sector Plus Compositeというファンドの説明です。

そしてこれがそのオリジナルのファンドの運用成績。2008年の金融危機の時も関係なくリターンを出しています。

テンプルトン

こちらが設定来(2003年〜)の毎年のリターンです。悪い年でも-2%台です。

テンプルトン1

リスク=リターンがこちら。リスクが低く、リターンが高いのがわかると思います。これがヘッジファンドの特長ですね。ただ他のヘッジファンドと違い、投資対象が債券だけなので、やはりリスクはさらに少なめになっています(その分リターンも少なめですが)。

テンプルトン3

こちらが国ごとの過去のポートフォリオ内訳。債券に関してはショートポジションを取りません。

テンプルトン4

こちらが為替ごとの過去のポートフォリオ内訳。為替に関してはロング=ショートをします(ショートとは「売り」のこと)。

テンプルトン5

そしてこちらが債券部分の内訳。最終利回りが5.9%で投資不適格債債券もたくさん投資します。債券部分の平均がこの低金利(現時点で)ですから、上の表の年率平均リターン約12%というのは為替でのリターンが上乗せされていることになります。

テンプルトン6

そしてこのファンドは4つのクラス(A~D)から選択でき、毎月分配型は有り得ないとして、限定為替ヘッジというクラスへ投資できるのがポイントです。為替ヘッジとは為替のリスクをなくすことですが、どうしてこのファンドは「限定」なのかというと、ファンドの中ではご覧のとおりたくさんの通貨に投資をしています。そのため、すべての為替をそれぞれの通貨でヘッジすることが不可能なため、一律米ドルに対してヘッジをしています。そのため「限定」となっています。

といっても、外貨で運用するから意味があるので、為替ヘッジをかける必要もないでしょう。またこのファンド自体の運用成績が良くても、結局日本円で返ってきてしまうので、売却する時の為替水準が重要になってしまいます。本来は外貨建てで投資できると一番いいですね。

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