グローバルCBエマージング・プラス・ファンド 〜三菱UFJモルガン・スタンレー証券
本日は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の新商品『グローバルCBエマージング・プラス・ファンド』をご紹介したいと思います。
このファンドは三菱にとっては新しいですが、以前野村證券で『野村グローバルCB投信(バスケット通貨選択型)』という同様の商品がありました。まずはこちらをご参考にしてください。
さて比較的株価に連動するCBですが、実際現実にはどのくらい連動しているものでしょうか?こちらをご覧ください。
このようにほとんど連動しています。つまり通常債券であれば100円で発行された債券価格は満期には同じ100円で返ってくるので、値動きが比較的安定しているという金融商品です。皆さんも日本国債、豪ドル債、社債など、何かしら保有したことがあるのではないでしょうか?
しかしいざ転換社債(CB)となると、株価に連動するため、満期までの値動きは激しいものとなります。もちろんハイリスク=ハイリターン思考で、値上がり益も求めに行く方であればそれでも構いません。しかし投資信託をしている多くの方がそうではありませんので、ここは誤解のないようにしておいてください。
そしてこちらがこのファンドの投資対象先。
ここで特徴的なのは「新興国」のCBを多く入れていることです。通常だとこれだけ多くのCBはありません。つまりまだ成熟しきっていない市場なので、CBよりも伝統的資産である株や社債で資金調達されることが多いのです。しかしこのCBは現地通貨建てではありません。この中では米ドルで運用されているため、全体に占める米ドルの割合が半分(50%)となっています。
一番下に書かれている数字が、このファンドの中で収益をあげる予定の数字です。直接利回りが3.7%なので、CBの金利があまり高くないことがわかります。最終利回りが6.2%となっているので、CBの値上がり益でプラスアルファを出していこうというところです。
格付けはBBB-なのでギリギリ投資適格。株価連動率が19.3%なので、上記CB例のような値動きにはならない(約80%は違う動きをする)ということ(本当にそうなるのか疑問でなりませんが)。
最後にCBがどんな方に向いているかというと、
・ある程度のリターンを期待したい人
・けど株ほどのハイリスクは取りたくない人
・既に世界中の株、債券資産を持ってしまっていて、分散投資の先に困っている人
です。
逆に投資してはダメなのが以下の方。
・リスクを取りたくない人
・CBの価格がどうやって決まるか理解出来ない人
・年率30%以上のリターンを稼ぎたい人
です。
その他、個別銘柄についてご質問がある方は、以下のフォームより私のところへ直接ご連絡ください(無料)。
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