りそな公募増資(PO)
りそな銀行が6000億円の公募増資をすることに決めた。
2003年に実質国有化になったりそなの公的資金残高は1兆6000億円。ピーク時には3兆円あったというので、7年かかってやっと半分にしたというところ。
そこで今回、このままだとまた長い年月をかけて公的資金を返済しなければならないということで、市場(個人投資家)から6000億円を調達(借入)して、国にその分返してしまおう、というもの。
ん、おかしくないか?と思ってもらえましたか?
はい、ただの借り換えです。もしあなたが今度の公募増資に参加してりそな株を購入したとしましょう。それは国が持っている借金をあなたが代わりに貸してあげた、というだけになります。これであなたのメリットはなんでしょうか?単純です。株ですから、以下の2つです。
1)値上がり益(キャピタルゲイン)が出れば取れる
2)配当がもらえる
この通常の株と同様のメリットを受けるために、国から借金を肩代わりすることになります。しかし問題はそれに伴った(というよりそれ以上の)デメリットがあるということです。そう、株が下がったらリターンどころか損が出ます。肩代わりして損を出しては、何の意味もありません。
ではどういう時に株価は下がるのか?その株(会社)に魅力がない時です。あなたは上記のような状態のりそな銀行に魅力を感じますか?
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