野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型) 〜野村證券
本日は野村證券の新商品『野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型)』をご紹介したいと思います。
このファンドもそんなに真新しいこともなく、最近流行りの「通貨選択型」という形で毎月金利収入を取りながら、世界の株(今回はインフラ関連)に投資するというものです。
今までさんざん販売してきた「通貨選択型ファンド」と何が違うかというと、投資対象先がインフラ関連株だということだけでしょうか。ただ皆さんご存知の通り、株と債券の金利を比較すると、断然債券の方が金利がつきます。株は基本的にはキャピタルゲイン(値上がり益)を求めようという金融商品だからです。つまりこのファンドの毎月分配金も、最近人気のある(というより証券会社が積極的に販売している)ブラジルレアル建て債券ファンドのようなものと比べると、低いと言えます。
上記のキャピタルゲインを狙うというのを言い換えると、上下の変動があるということです。さらに言い換えるとリスクが高いということになります。なぜか皆さんいい方ばかり見ようとして(証券会社がそう見せているからかもしれませんが)、悪い方は見ない傾向があるので(笑)、ここはちゃんとリンクさせといてくださいね。
さてそれではどのようにキャピタルゲインを狙うのか、「インフラ関連株」を見てみましょう。ここでは敢えて、インフラ関連が世界の投資として多くなってきている、という投資家の誰もが知っている話はなしにして、実際の「その結果」としての株価の推移を見ていきます。
そう、インフラ関連投資が増えだしたのは、決してここ最近だけの話でもないのにも関わらず、結局リーマンショック後には大幅に下がり、ブレ幅が大きいのが一目で分かります。これがリスクが高いという意味を表しています。他の資産よりも比較的上がりだしているのが早い、というのを言いたいのだと思いますが、私からすればたまたまちょっとペースが早く上がってきたからこの商品を作った、という結果論を言っているだけであって、それに便乗しようとしているとしか思えません。しかも他の資産との相関性が高い(同じような動きをする)というのをこのグラフが証明しています。
次にファンドないの運用対象先です。
ほとんど先進国の電力、原油などのような大型企業&ディフェンシブ銘柄が多いですね。以前人気のあって今はなくなった『ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)』を連想してもらってもいいです。
最後にもう毎度おなじみですが、為替ヘッジプレミアムです。
今回は通貨ごとにこれだけの金利がつきます。
野村證券は今はこの新商品に力をいれているようです。「乗り換えましょう」と言われたら要注意ですよ。本当に意味のある乗換なのかどうかよくよく検討しましょう。もちろんいつものように私に相談してもらっても大丈夫です。
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