ダイワ米国高金利社債ファンド(通貨選択型) 〜大和証券
本日は大和証券の新しい商品『ダイワ米国高金利社債ファンド(通貨選択型)』をご紹介します。
ただファンドは新しくても、運用手法自体は今までさんざんあるファンドと同じなので、今までの同様のファンドも参考にしてください。
何が違うということもないのですが、特徴は以下の2つ。
1)米国のハイイールド債に投資をする
2)ブラジルレアル建て
簡単にいうと、1)も2)もどっちも金利がたくさんつくので、分配金が多いですよ、という話。しかしこれで終わってしまっては証券会社のセールストークと同じになってしまうので(笑)、私はもう少し続けます。
ハイリスク=ハイリターンという言葉があるように、この手のファンドもまさにハイリスク=ハイリターンです。リスクがあるからもらえる金利が高くなります。
まずハイイールド(高利回り=低格付け)というリスクがあります。下の表がそうですが、低格付け=倒産リスクが高い=価格変動が激しい=金利が高い、ということです。
その対価が年率8.8%という高金利です。
リスクとリターンの関係を見るのはこちら。右に行けば行くほどリスクが高く、上へ行けば行くほどリターンが高いです。新興国株などが比較対象になっていないのでよくないですが、この中に入っている資産では最もハイリスク=ハイリターンになっています。おそらく新興国株を入れると、さらにハイリスク=ハイリターンになっています。このファンドを目立たせるために入れなかったのでしょう。
注目してもらいたいのはリスクのほう(約30%)。この30%のリスクというのは1年間で平均上下30%ブレることを意味しています。つまり上にブレる分には全然構いませんが、下に30%平均でブレるということです。それを表したのが下の過去のチャート。
このチャートを見て、いいファンドだと思いますか?悪いファンドだと思いますか?受け止め方はその人次第です。リスク許容度によって、受け止め方が変わります。ちなみに私にはハイリスクのところしか見えません。
一般的に年間30%のボラティリティ(上下のブレ)というのは、株式のリスクと同じです。つまり株式では金利は付きませんが、このファンドは金利(分配金)がつくので、金利の高い株だと思ってもいいです。要はしていることは株投資(投機的格付けの債券価格は、その会社の株価によって左右される)。そこを勘違いしないようにしましょう。