日興・アシュモア・グローイング・マルチストラテジー・ファンド(愛称:ネクストスター)
本日は日興コーディアル証券の『日興・アシュモア・グローイング・マルチストラテジー・ファンド(愛称:ネクストスター)』をご紹介したいと思います。
まずこのファンドの内訳は・・・
・新興国債券(米ドル建て):0~50%
・新興国債券(新興国通貨建て):0~50%
・新興国株式:0~50%
・スペシャル・シチュエーション(ディストレス債投資など):0~15%
となっています。運用比率がバラバラではありますが、要は大部分が新興国債券か新興国株式に投資するというリスクの高い商品となります。
特徴的なのはスペシャル・シチュエーションと呼ばれているディストレス債(破綻証券)などの流動性の低い資産へ投資しているというところでしょうか。直近は10%ほど入れているようです。
こちらが直近8月末時点の資産別配分。
全体の90%が新興国債券へ投資しているので、ほとんど新興国債券ファンドとなっています。高い金利を取っているのでしょう。逆に新興国株式は今は難しい局面と判断しているようです。
こちらが国別配分。金利収入を取るためにブラジルレアル債券が多いです。
為替は約半分(56%)が米ドル。他は新興国通貨へ分散投資しています。今は米ドル安で為替差損が出ていますが、新興国通貨高(国による)で基準価格がもっているところでしょう。
その基準価格がこちらです。リーマンショック以降落ちて、やっと8割方戻ってきたところです。
このファンドはタイトルの通り「新興国」という新しい投資先に投資する商品として3年前に募集されたのですが、正直今は債券に投資するのか株に投資するのかハッキリしていないファンドということで、投資家からしたら選びづらいでしょう。これから株が上がるのか?債券で金利収入を取っていくのか?というのをハッキリ明示しない限り、ほとんど「おまかせ」状態になってしまう恐れがあります。もちろんおまかせにして損をしてはどんな投資家でも怒りますよね(笑)。