インドネシア株IPO(新規上場)銘柄
インドネシアの株価が順調に上がっている。6月末の株価は年初来で15%上昇していて、上昇率はスリランカ、イランについで第3位。
2008年末(リーマンショック後)と比べてみても、なんと2.4倍になっている。
そして大型のIPO(新規上場)も控えている。
【実施済み】
ベラウ・コール・エナジー(石炭、約136億円)
ニッポン・インドサリ・コルピンド(パン製造、約26億円)
【年内】
ガルーダ・インドネシア航空(国営航空、約300億円)
クラカタウ・スチール(国営鉄鋼、約400億円)
インドフードCBPサクセス・マクムル(食品、約400億円)
【2011年】
フタマ・カルヤ(国営建設)
ジャシンド(国営損保)
シメン・バトゥラジャ(国営セメント)
このようなIPO(新規上場)は良い印象を持つかもしれないが、一方でインドネシアという小さいマーケットにこれだけの資金調達が行われる(それに大半が政府保有株の放出=NTT)ので、投資家よりも株が市場に増えてしまって、需給悪化で既存の株価が下がってしまうという恐れもある。
世界中で注目されているインドネシア市場ではあるが、ある程度の市場の厚みができるまではまだまだ先。それまでは上下に変動するリスクはBRICs株よりもさらに高いと言える。
さらに金融危機後(約1年以上)据え置いている金利もどこかで上げてくるものと思われる。長期成長の中で金利引き上げは経済成長の証拠でもあるが、短期的に見ると企業のコスト増で株価へはマイナス材料。次の利上げのタイミングがインド株売り(利益確定)のシグナルとなりそうです。
ちなみにもし投資するなら、こんなファンドで投資するのも一つです。